「GWの予定を聞かれるのが、少し怖い」
「SNSを開くのが、少しだけ憂鬱…」
そんな風に感じているお母さんへ。
保育園や学校のママ友・パパ友たちが楽しそうな旅行の計画を話しているのを聞いて、「うちはどこにも連れて行ってあげられなくて、ごめんね」と胸が痛んだかもしれません。その気持ち、よく分かります。
しかし、今年のGWは、家で過ごすことを選ぶのも十分に合理的な選択です。無理に外出しなくても、家族に合った過ごし方を選べます。
この記事は、単なる「家での過ごし方リスト」ではありません。公開されている調査結果や心理学の概念を手がかりに、GWの罪悪感を少し軽くし、家族に合った過ごし方を考えるための実用的なガイドです。
読後には、他人と比べる気持ちを手放しやすくなり、お子さんと家で過ごす時間を、より前向きに計画できるはずです。
ゴールデンウィークにどこも行かないのは普通?6割が「家で過ごす」という事実
まず、一番にお伝えしたいことがあります。GWに「どこにも行かない」と決めたあなたは、決して少数派ではありません。
オレンジページが2025年に行った調査では、国内在住の20歳以上の女性1169人の回答者のうち、62.0%がGWは「家で過ごすことが多い」と答えました。調査方法はインターネット調査で、調査期間は2025年2月21日から3月2日です。
家で過ごす理由としては、「人が多く混雑する」が4割強、「お金がかかる、節約したい」が3割程度とされています。
つまり、混雑や出費を避けて家で過ごしたいという気持ちは、特別なものではありません。自分の家族にとって無理のない選択をすることは、自然で現実的な判断です。
また、同じ調査では、GW中の家での過ごし方として「テレビや映画、動画を見る」「ゆっくり寝る・ごろごろする」「家事をこなす」などが上位に挙がっています。特別な予定がなくても、家の中でできることは意外と多いのです。
参考:オレンジページ「ゴールデンウィーク『家で過ごすことが多い』6割!『ほぼ1000人にききました』調査結果」
GWどこも行かない罪悪感はSNSのせい?「取り残される不安」から抜け出す方法
「多数派だと分かっても、やっぱりSNSで友達の投稿を見ると焦ってしまう……」
その気持ちも自然です。その焦りや取り残される不安は、心理学やSNS文脈で「FOMO(Fear of Missing Out)」、つまり「取り残されることへの恐れ」と呼ばれます。
FOMOは、他人の楽しそうな出来事を見て「自分だけが置いていかれているのではないか」と感じさせやすく、罪悪感や焦りを強める一因になることがあります。
これに対して、近年注目されているのが「JOMO(Joy of Missing Out)」です。JOMOは「取り残される喜び」という意味で、SNSなどの情報流入から少し距離を置き、自分の時間や今この瞬間の体験を大切にする考え方です。
JOMOは、FOMOに振り回されにくくするための考え方の一つです。すべての人に同じように当てはまる万能の解決策ではありませんが、気持ちを整えるヒントにはなります。
「みんなと違う」と感じて不安になったら、「家族に合う過ごし方を選べている」と言い換えてみてください。
なぜなら、他人と比べる気持ちの裏には、「良い親でありたい」「子どもに喜んでほしい」という強い思いがあるからです。JOMOは、その思いを他人との比較ではなく、目の前の家族との時間に向け直すための考え方です。
ゴールデンウィーク、どこも行かなくても大丈夫!子どもの記憶に残る過ごし方とは
「でも、子どもにとっては、やっぱりどこかへ連れて行ってあげた方が良いのでは……?」
その懸念は、とても自然です。ただ、児童発達や子育て支援の情報を見ると、子どもにとって大切なのは、イベントの豪華さだけではありません。親子で一緒に何かをする時間が、子どもの学びや発達を支える重要な要素の一つだと考えられています。
子どもは、親に「何かをしてもらう」ことだけでなく、親と「一緒に何かをする」ことから多くを学びます。
CDCも、年齢に応じた発達のページで、親子で一緒に遊ぶこと、体を動かすこと、簡単なゲームをすることなどを勧めています。Head Startも、親子の活動や遊びを通じた学びを重視しています。
たとえば、一緒にピザの生地をこねたり、段ボールで秘密基地を作ったり、ベランダで小さなテントを張ったりする時間は、子どもにとって十分に特別です。高価なレジャーでなくても、親子で夢中になった経験は、よい思い出になりやすいでしょう。
「子どもの思い出を作らなきゃ」と気負うより、「日常の中で一緒に楽しめることを見つける」と考えてみましょう。
なぜなら、親子で過ごす時間の価値は、遠出の有無だけで決まるものではないからです。家の中で一緒に作ったり遊んだりする体験でも、子どもは十分に満たされることがあります。
【保存版】ゴールデンウィークどこも行かない家族へ!お金をかけずに家がテーマパークになるアイデア5選
理論で少し気持ちが軽くなったら、その「親子で一緒に過ごす時間」を、実際の思い出に変えてみましょう。ここでは、家族の会話や共同作業が生まれやすいアイデアを5つ紹介します。
ポイントは、親子で一緒に取り組めることと、いつもと少し違う雰囲気を作ることです。これだけで、家の中の時間はかなり特別になります。
1. ベランダ・グランピングで「おうちキャンプ」
いつものベランダやリビングに、小さなテントを張ってみましょう。夜はランタンの灯りの下で絵本を読んだり、ホットプレートで焼きマシュマロを作ったりすると、気分がぐっと変わります。遠くのキャンプ場に行かなくても、家の中で小さな冒険は始められます。
2. シェフは君だ!ワールド・ピザ・パーティー
生地から作るピザは、親子で取り組みやすい共同作業です。生地をこねる、具材を切る、好きなトッピングを選ぶなど、子どもが参加できる場面がたくさんあります。トマトソース味の「イタリア風」や、照り焼きチキンの「日本風」など、味を変えて楽しむのもおすすめです。
3. いつものリビングが映画館に変わる「シネマナイト」
テレビで映画を流すだけでなく、部屋を少し暗くして、ポップコーンやジュースを用意し、手作りのチケットを作ると、非日常感が生まれます。「今日は映画館ごっこをする」と決めるだけでも、子どもの満足感は高まりやすくなります。
4. ダンボール・クリエイターズ・アトリエ
溜まったダンボールを、お城や秘密基地、お店屋さんに変身させましょう。親が作りすぎず、「ここを窓にしようか」「屋根はどうする?」と子どものアイデアを引き出すのがコツです。自由に試せる工作は、親子の会話を自然に増やします。
5. 宝の地図を解読せよ!おうちトレジャーハント
家の中に隠したお菓子を、手作りの宝の地図やなぞなぞを解きながら見つけるゲームです。ヒントを考える時間も一緒に楽しめますし、見つけた時の達成感も味わえます。ルールを少し変えるだけで、何度でも遊びやすいのも魅力です。
まとめ:「ゴールデンウィークどこも行かない」は失敗じゃない!家族の時間を楽しもう
この記事をここまで読んでくださったあなたは、もうGWの予定が少ないことに、必要以上の罪悪感を抱かなくて大丈夫です。
- 家で過ごすGWは、調査上も決して少数派ではないこと。
- FOMOに気づき、JOMOという考え方を知ると、気持ちが少し楽になること。
- 子どもにとって大切なのは、高価なレジャーだけではなく、親子で一緒に過ごす時間でもあること。
これらを知っておくと、GWの過ごし方を少し客観的に考えやすくなります。
今年のGW明け、あなたは「どこにも行かなかった」のではありません。「家族に合った時間を、家で丁寧に過ごした」のです。その経験は、きっとあなた自身の安心にもつながります。
さあ、この記事で紹介したアイデアの中から、お子さんが一番目を輝かせそうなものを一つ選び、メモに書き出してみましょう。そして、夕食の時にでも「GWに、こんなことしてみない?」と、気軽に話してみてください。
参考文献リスト
- 株式会社オレンジページ「ゴールデンウィーク『家で過ごすことが多い』6割!『ほぼ1000人にききました』調査結果を発表。」
- ELEMINIST「JOMOとは『取り残される喜び』 FOMOの意味も知り自分らしい時間を楽しむ方法」