なぜ母の日はピンクのカーネーション?贈る花が「物語」に変わる、本当の意味

なぜ母の日はピンクのカーネーション?贈る花が「物語」に変わる、本当の意味

街で綺麗なピンクのカーネーションを見かけて、「そういえば、なぜ母の日にはカーネーションなんだろう?」と、ふとそう思ったことはありませんか?毎年贈るのが習慣になっているけれど、その理由を深くは知らない、という方も多いかもしれません。

その素敵な疑問の答えは、100年以上も前にアメリカで始まった、一人の女性の母への深い愛情の物語の中にあります。

この記事を読めば、あなたのカーネーション選びが、ただの習慣から、心を込めた「物語」を贈るという特別な体験に変わります。ぜひ最後までお付き合いください。


なぜ母の日はカーネーション?すべての始まりは一人の女性の物語から

まず、多くの方が抱く「なぜカーネーションなの?」という根本的な疑問にお答えしますね。母の日と、その象徴であるカーネーションは、アンナ・ジャービスという一人の女性の、亡き母への個人的な愛の表現から始まりました。

今から100年以上前のアメリカ・ウェストヴァージニア州でのことです。アンナの母親は、地域の平和や公衆衛生のために生涯を捧げた、とても愛情深い社会活動家でした。

1905年に最愛の母が亡くなってから2年後の1907年5月、アンナは母を追悼するため、母が日曜学校の教師をしていた教会で記念の会を開きました。その際、彼女は参加者全員に、亡き母が大好きだった花である「白いカーネーション」を手渡したのです。

このアンナ・ジャービスの個人的な行動が多くの人の共感を呼び、やがてアメリカ全土に広まって、1914年に正式に「母の日」が国民の祝日として制定されました。


ワンポイントアドバイス!

花を贈る時、ぜひ一言『この花にはね…』とストーリーを添えてみてください。ただ花を渡すよりも、贈る側の気持ちも、受け取る側の喜びも、何倍にも深まります。

なぜなら、この母の日の物語を知ると、カーネーションは単なる「母の日の花」から、「アンナという一人の娘の、母への愛が詰まった物語」そのものへと、その意味合いを深めるからです。


母の日のカーネーションはなぜ赤が定番?白と赤、色の意味が分かれた理由

アンナの行動がきっかけとなり、母の日にはカーネーションを贈る習慣が広まりましたが、当初は色の使い分けがありました。

亡き母を偲ぶ場合は「白いカーネーション」を、そして健在の母へ感謝を伝える場合は「赤いカーネーション」を贈る、という対比関係が生まれたのです。 白は清らかさや追悼の象徴、そして赤は母の深い愛情の象徴とされました。

しかし、この習慣は時として、母親を亡くした子供たちを悲しませてしまうことがありました。周りの友達が赤いカーネーションを胸に飾っているのを見て、寂しい思いをする子もいたのです。

そこで、すべてのお母さんへの感謝を表すために、次第に赤いカーネーションを贈ることが一般的になっていきました。この歴史の変遷そのものが、子供たちへの優しい「思いやり」から生まれている点も、とても素敵なことだと思いませんか?


【結論】なぜ母の日には「ピンク」のカーネーション?感謝を伝える特別な花言葉

さて、ここであなたの疑問、「なぜピンク色?」にお答えします。赤いカーネーションが「母への愛」という大きなテーマを象徴するのに対し、ピンクのカーネーションは、その中でも特に「感謝」や「温かい心」「気品」といった、より具体的で優しいメッセージを象徴します。

これは、ピンクのカーネーションが持つ「花言葉」に由来します。

花選びで「どの色が一番良いのだろう?」と迷うのは、ごく自然なことです。その迷いの裏には、「失敗したくない」「お母さんに一番喜んでほしい」という、贈る相手を想う誠実な気持ちが隠れています。

結論から言えば、もし「ありがとう」の気持ちをストレートに伝えたいのであれば、『感謝』という花言葉を持つピンク色が最高の選択肢です。

あなたが花屋でピンクのカーネーションに心惹かれたのも、まさにお母様への感謝の気持ちが、無意識にその色を選ばせていたのかもしれませんね。


【母の日FAQ】ピンク以外は?贈ってはいけないNG色は?カーネーションの色選びの疑問を解決

最後に、カーネーションの色選びに関してよくある質問にいくつかお答えしますね。これを読めば、あなたの花選びがもっと楽しく、自信に満ちたものになるはずです。


Q1. 贈ってはいけない色はありますか?

A1. はい、贈る際に注意したい色が2つあります。

まず、白いカーネーションです。この花自体は「私の愛情は生きている」「尊敬」といった素敵な花言葉を持ちますが、母の日の由来となった歴史的背景から「亡き母を偲ぶ花」という特別な意味合いで定着しているため、健在のお母様へ贈るのは避けるのが一般的です。

次に、黄色いカーネーションです。こちらには「美」や「友情」といったポジティブな花言葉がある一方、「軽蔑」や「嫉妬」といったネガティブな意味も含まれています。感謝を伝える母の日の贈り物で意図しない誤解を生まないためにも、避けた方が無難な色と言えるでしょう。


Q2. 赤やピンク以外の色にはどんな意味がありますか?

A2. 他の色にも素敵な意味がありますよ。例えば、オレンジ色は「純粋な愛」、紫色は「誇り」や「気品」という花言葉を持っています。お母様のイメージに合わせて色を選んでみるのも、とても心のこもった贈り方ですね。


Q3. カーネーション以外ならどんな花がおすすめですか?

A3. もちろん、カーネーションでなければいけない、という決まりはありません。バラやアジサイ、ユリなども人気があります。大切なのは、お母様の好きな花を贈ること、そして「なぜその花を選んだのか」というあなたの気持ちを伝えることです。


まとめ:母の日にピンクのカーネーションを贈る「なぜ」が分かれば、贈り物はもっと特別になる

母の日のカーネーションは、アンナという一人の女性の想いから始まり、たくさんの人々の思いやりの中で育まれてきた、100年以上も続く「愛のリレー」です。

その意味深い歴史と、色に込められたメッセージを知った今、あなたが贈る一輪は、もはや単なる花ではありません。それは、世界で一つだけの、あなただけの特別なメッセージになるはずです。

ぜひ、「このピンク色には『感謝』っていう素敵な意味があるんだよ」と一言添えて、あなたらしい感謝を伝えてくださいね。


参考文献リスト